(ネコ) ネコのいない世界なんて

自宅売却に向け、内見対応なども予測して、一緒に住んでいたシンガプーラ種のシュテファニー(和名:捨吉)を疎開に出した。離婚に伴い親権を渡した二人(ミランダさんとモモ)がいた頃は3人のニャンコと同居していて、2人が引き取られた後も、唯一親権を取得して同居していた捨吉が家にいなくなった。
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いなくなった喪失感というよりは、自分の生活習慣がいかにニャンコがいる前提だったのかを思い知り、それが寂しさを加速させていることに気がつく。
足元にやつがジャレついて来なかったり、ふと振り返ると目が合ったり、というコミュニケーションがオンデマンドで提供されないことに物凄いストレスを感じているわけで。

■ニャンコの通路の確保
和風建築の家屋のため、引き戸が多い。ニャンコが行き来できるように、引き戸はコブシひとつ分開けておく。空調の効率が悪かろうが、寒かろうが、暑かろうが開けておく、ニャンコのためだから。出かけるまえに、特定の部屋に閉じ込めないように居場所を確認し、導線を確認してから出かけるのだが、たまに隠れてる子がいると出かける前に手間を取られることもあった。

■ニャンコを通さない
キッチンやトイレなどニャンコが入ったらダメな部屋の出入り口はしっかり閉める。ベンガル種のミランダさんは軽めの引き戸は開けられたので、別途鍵をつけたりして通行を制限した。これは、以前、ニャンコがウオシュレットのスイッチをonにしてしまったことや、キッチンに置いてあったパンを食い散らかされたりという失敗に基づくルールだった。

■お風呂に水を
ゴハンの横に水も用意してあるんだが、ウチの子たちはお風呂の洗面器の水を飲むのが好きだったので、朝シャワーを浴びたあと、出る前に洗面器に水をため、入り口も少し開けてニャンコが通れるようにしておく必要があった。代わる代わる水を飲みにというか、水遊びをしにお風呂に入っていく姿をよく見かけていた。

■ふかふかの場所を用意
夏も冬もふかふかの場所でお昼寝するのがニャンコ。少なくとも一箇所以上はふかふかの場所を用意した。ニャンコ同士からまって寝てたりしてたから需要はあったんだと思う。

■脱走防止
うちの子たちは全員箱入りだった。一度も外に出していない。だから玄関の開け締めには神経をつかった。帰宅時に無防備に玄関を開けるとピューっと脱走しそうな子がいたので、まずはちょっと開けてニャンコがいないことを確認してから素早く入るということをしていた。

■一緒に寝る
誰かが布団に入れろとアピールしたら、何時だろうが隙間を開けて入れてあげなければいけない。そのアピールが「布団に入れろ」なのか「ゴハン出せ」なのか「起きて遊べ」なのかは慣れるとわかってくる。

このように、いかに四六時中ニャンコのために気を配っていたか、でも、それはまったくいやなことではなくて、抱っこさせてもらって幸せにしてもらえるためのご奉仕という意味ではまったく些細なことだ。そんなことを気にしなくていいことは幸せなことではまったくなくて、ほんとうに寂しいことということは、ニャンコがいなくなってから初めてわかった。はやくまた捨吉と一緒に寝たい。