(時事) 2020Tokyo オリンピックボランティアを辞退した。

開催まであと数週間というタイミングだが、ボランティアを辞退した。

理由を一言で言うと
何のためにやるのかわからないオリンピックのボランティアを何のためにやるかわからなくなったから

■オリンピックは何のためにやるのか
もう、全然わからない。じいさんがアベベだ東洋の魔女だを覚えてるからオリンピックやるの?とか思うわけで。そんなの意義でも何でもないでしょ。
安全とか安心とか感染防止とか言ってるけど、そこまでして何を成し遂げたいのか1mmもわからない。
選手と関係者の安心安全のための対策はごちゃごちゃやってるみたいけど、そのちょっとでも外側の人については自己責任に近い。
さらに言えば、それらの人びとの安全のために営業できなくなっている国内の飲食業や観光業は壊滅的な被害だ。直接的にはお店(飲食店ばかりではなくライブハウスとかもね)やホテル(旅館)自体の経営やそこで働く人、そして間接的にはその何倍もいるであろうそれらの業界の関連業界へも同様に壊滅的な打撃を与え、ウイルスで死ぬか貧困で死ぬかという選択に近いレベルと見聞きしている。
オリンピックの開催はそれらの業界の人だけでもなく、ほとんどの人々の安全と安心は無視されているように見えるし、生命の危機さえ感じる人も少なくないはずだ。まったく看過できない。
そんな犠牲の上で行われるオリンピックの意義がまったく説明されない。そのようなオリンピックの関係者となることはオレには無理だったということ。

■コロナ対策は自己責任
いや、ボランティア枠があってワクチンの先行接種あるでしょう、とたかをくくってたけど、まったくなし。6月11日から東京都の集団接種センターでもオリンピック関係者の接種も始まったっぽいけど、事務局から連絡がある人だけみたいだし。競技関係者だけっぽい。 住んでる自治体の集団接種や個別接種も含めて可能な限りの行動をしてみたが、開会までに2回目までを済ます手段はなかった。
選手は毎日PCR検査するかもしれないけど、ボランティアが運転するクルマに乗る皆さん(後述)は選手ほど厳密に管理されてないんだから当然リスク高いのに、クルマという密室の中で何時間も一緒に過ごす濃厚接触するのに、ワクチン接種してくれないとか、もうどんだけボランティアの奉仕精神に依存しているんだか。まあ、バカにしてるとまでは言わないけど、口で言ってるほどは尊重してないよね。当然、オリンピック開催にすら懐疑的な同居家族がそんな状態でボランティアすることに同意してくれるわけもなく。ずっと自粛してなんとかこれまで無事で来てるのに、ワクチン接種直前でそんなリスク高いボランティアしに行くとか、バカなの?しかも無給で?何の宗教?という感じになるのは、何の疑問もないし、どっちかというと正しい。

■そもそもの動機からはなんだか違う話なってるし
元々スポーツが好きでもなんでもない。時々ランニングはするけど、野球は観ないし、サッカーも代表戦をテレビで観るだけ。格闘技全般に興味はないし、ゴルフもしたことないし笑。でも、クルマの運転は好きだったので、ボランティアの募集項目の中に「運転」がとあるのを見つけ、それならこのイベントの「中の人」になってblogやSNSでのネタにできればいいかな、くらいの軽い気持ちでエントリーした。当然、選手を乗せるんだろうな、としか想像していなかった。パラリンピックの選手なら、クルマでの移動はきっと必須だよなーとか勝手に想像したりして。
何回かの研修に参加し、リモート研修もクリアして、先日のGW明けの集合研修でようやく明らかになったのは、「ボランティアの運転するクルマには、選手は乗らず、IOCの関係者か各国のオリンピック委員会の人しか乗らない」ということだ。
無駄にたくさん来るって話題になって人数をだいぶ減らしたらしいけど、それでも選手の数の数倍の数のゲストが来て、ボランティアの運転するクルマに乗ってホテルから競技会場へ移動する、ってことらしい。「何のためにやるかわからないオリンピックに何のために来てるのかよくわからない選手じゃない人」を乗せるために時間使ってエネルギー使って無給で運転するほどオリンピックを愛してないし。冷静になったらメリットがひとつもないことに気がついた。

■承認はしたものの、スケジュールは過酷
オリンピック・パラリンピックでのシフトのオファーが来たのはGW前。仕事のスケジュールと見比べながら土日を中心に入れて、平日は極力減らしたものの、早い日は朝6時に選手村集合、遅い日は24:30に選手村で開放みたいなシフト。ボラティアも選手村に前乗りさせてもらえないと間に合わない人もいるんじゃない?とか終電終わってますやん?とかツッコミどころ満載のシフト。当時はまだやる気もあったので、土日いれて週に3回〜6回のシフトを承認した。拘束時間は7〜8時間ほど。よく考えたら待ち時間中にリモートワークして補完したとしても、残った日数と時間ではまともな仕事はできないというか、仕事辞めなきゃいけないレベル。ボランティアへ応募した当初はスポーツ関連企業の正社員だったので、何とか対応できたかもしれないが、今の非正規雇用の状況では流石に厳しいことに気がついた(遅)。オレには無理。

■研修も行ったしユニフォームも預かったけどさ
集合研修は2回行った。最初は2019年2月の全体研修。よくある会社の研修みたいなチームワーク研修と希望のヒアリング。有楽町であった。
2回目は2019年10月はもうちょっと突っ込んだ内容の主に多様化に関する研修。これは代々木のオリンピックセンターであった。その後はコロナ禍が始まってしまってしばらく何もなくて、2021年5月に築地市場の跡地での実車研修があって、その後ユニフォームの貸与という流れ。それ以外にもE-Learningのコンテンツが毎月送られてきてたかな。どれは必須でどれが任意なのかとかがわかりづらくて、今でも必須のものをクリアしている自信がない。だった、英語版が必ず掲載されるから、原則半分は観なくていいコンテンツなんだから。ユニフォームは全部アシックス製。個人的にはポロシャツ3とかパンツ2ときて、ソックスが1というのがバランス悪いなあ、と思ったけど、もうすぐ返すからどうでもいいか。

■関係者の皆さんごめんなさい。
こんな開催直前に辞退することによって、多くの人にご迷惑がかかることは重々理解しています。上記のようなことは元々決まっていて、それを理解していなかったオレに責任があることは承知しております。大変申し訳ありません。ただ、コロナによって、オリンピックがただのお祭りではなく、何のために誰のためにやるイベントなのかということを考え直させられたということはあるかと思っているし、これまで「お祭りなんだからそのへんは言わないってことで(てへぺろ)」なんていうファジーな説得では安易に参加できないほどのリスクと感じている人がいる、ということはご理解賜りたく。
というわけで、オリンピックは家でテレビで観ることにする。

(クルマ) ワーゲン好きは映画「Once Upon A Time in Hollywood」を観るべき

なかなかネット配信に下りてこなかった映画「Once Upon A Time in Hollywood」 の配信がようやく始まったので、観てみたら、ワーゲン好きの心をわしづかみにする内容だった、もとい、画像だった。
ハナシの本筋はクルマとはまったく関係のないものだし、そこは今回の blogでは触れない。
全編に渡って映像のそこここにワーゲン(やポルシェ)が映りまくるのだ、観ててこんなに楽しいものはない(変態)。

まずはオープニングで、主人公の二人が撮影所にはいるシーンから登場する。
二人の乗るでっかいアメ車がゆっくり駐車場を抜ける時、白いワーゲンと赤い911が手前に見切れていく。

その後、撮影所を出るシーンでも、駐車場に並ぶクルマの中に水色のタイプワン(佇まいが’60っぽくない気がするけど)と、グレーのレイトバス、その奥に小豆色のタイプワン、右奥にもベージュのタイプワンがが自然に溶け込んでいる。1969年のハリウッドってこんなにワーゲンいたの?ってくらい映ってるわな。手前の水色と奥の小豆色は後で再登場する。

その後のシーンでは女の子の向こうに ’65くらいのタイプワンが佇んでおられる。

そして、ディカプリオを送り届けたブラッド・ピットが一人で乗って帰るのがラットなカルマンギア。60年代のクルマだから、設定では製造から10年以内のクルマだし、乾燥した西海岸ではあそこまで錆びないはずだから、新車当時は雪の降る地域で走っていた設定か?と勝手に想像するほどだ。

一人でアメ車で移動するブラッド・ピットの見える世界がファンタジーだ。
左側の手前はベージュのポルシェ356。これはカブリオじゃなくてスピードスターっぽいな。その後ろにはツートンカラーのタイプワンのカブリオが見える。そして右側にブルーのタイプ2とその前にはベージュのタイプワンでこれまたカブリオだ。それにしてもこのタイプ2のテールランプちっちゃいな。

ヒロイン(?)のマイカーは濃紺の911。オーバーライダー(カツオブシ)がついてないバンパーは’68 か’69ってことかな。映画の設定が’69だから最新式の911ってことになる。フックスのホイールってこの時代は標準なんだっけ?しかし、ホーングリルが黒いのは年式考証ミスったか。これは70年代に入ってからな気がする。

おねーちゃんが911を停め、映画館へ向かう途中の横断歩道で信号待ちするフォードの手前にすっと入ってくるのが紫のタイプワン。ホイールが映ってないので、なんとも年式判定難しいけど、車体の姿勢から想像するとフロントはローダウンしてるっぽいし、これ純正色であったのか?って色だなこれ。あれ、キミ、冒頭の駐車場の遠景でタイプ2の奥にいた子じゃないの?

おねーちゃんが映画館の窓口で喋ってる時に後ろを水色のタイプワンが通過、そうさっき撮影所の遠景で映ってた子と思われる。でも、この子、フェンダーの形状的にいって70年代っぽいけど、どっかで検証されてないのかしら。

おねーちゃんが交渉を終えて、受付の人から写真取ってもらうシーンで水色くん、2周目の登場。もう絶対狙ってるとしか思えないタイミングで通過する。タランティーノ、計算してるよなあ、きっと笑。

ブラッド・ピットがナンパした娘さんを乗せるシーンでは反対車線の向こうの方にグリーンのタイプワン。’66以前とは思うけど、あまりにも遠くて年式認定できず。

ナンパした娘さんを乗せた後、ハナシをするシーンで背景にベージュのワーゲン。ホワイトリボンタイヤなことはわかるけど、映像があらすぎでこれも年式認定にはおよばず。ホイールキャップの気配はわかるけど、リアウインドウはオーバルか?

ナンパ娘のたまり場の牧場のガレージのシーン。右側にはフロントフードもフェンダーもはずされたタイプワンが。ちょっと左に外されたフードがたてかけてある。そして左の方のはデューンバギーが。これ、3台くらい映ってるシーンもあったよ。

ブラッド・ピットがナンパ娘からdisられるシーンでは、右に修理中?部品取り?のタイプワンが放置されている様子。

映画を観終えたおねーちゃんから映画館から出てくるシーンでは右端に信号待ちのタイプワン。あ、このホワイトリボンタイヤ、見覚えあるぞ。やっぱしオーバルだったんだね、キミ。スモールランプ?と思うけど暗いヘッドライトはバルブの位置から見てスモールじゃなくてメインのライトのはず。6Vのライトってこんなに暗いの?(そこ?笑)

夜の闇が街に降り、いろんなネオンにスイッチが入るシーンでは、路上駐車の白いタイプワンはリアフードを浮かせて熱対策。その手前をカブリオかと思ったらヘブミューラーらしきオープンカーが何気なく通過しおってからに、制作者のイタズラが凝っておるわい。 右奥にはダイナーの駐車場にタイプ2も見えますな。

おねーちゃんたちを乗せたクルマがレストランに入る時、左隅にキャンディーレッドのタイプワンのフロントが映る。これも純正色ちゃうやろ笑

映画の中身の評論については、ヨソに任せるとして、ワーゲン好きには見どころたっぷり、お楽しみたっぷりな映画であることは間違いない。個人的には、ヘブミューラーがピントも合わせてもらえないのに通過するだけってあたりがハイライトシーンだったかな。
とここまで書いて、あ、あの時のツートンは!と気がついて見直した、ヘブミューラー、ちゃんと伏線が張られてたわー。

見落としてる子がいたら教えてください。
ちなみに本編はツマランカッタヨー(ナイショ)
いや、映画ってほんっとに楽しいですね。サイナラ、サイナラ、サイナラ。