(IT) ノートンの危険判定に異議申し立てして安全判定に訂正してもらった

昔から個人で使ってるPCにアンチウイルスアプリケーションは入れた事ない。マッチポンプとしか思ってない(偏見)
ただ、ビジネスで使うPCはリスクマネジメントの観点から、ある程度の選定をしてビジネス用のものを導入することまで反対することはない。ただ、もう、Windows10以降で個人利用のPCなら、Windows標準でついてるDeffenderで十分だと思ってる。
という偏見がある老害が書いているとご承知おきを笑

趣味とボランティアで自らが所属している「TM-Club」というランニングクラブのWebサイトの運営をしている。シゴトで扱う必要のあったAWSのLightsailというサービスを勉強するために、もともとEC2で運用していたものを移行した。コストダウンの目的もあった。
HTTPSにも対応しているし、個人情報の入力画面もない、任意団体による善良なサイトだ。
このクラブにはメーリングリストもあって、Webサイトの更新があると、メーリングリストにも更新案内を出しているわけだが、メンバーの一人から「クラブのサイトのURLをクリックしてもノートンが遮断するので、サイトを見ていない」というコメントをもらった。
その人もスマホでは見られるということなんで、もう完全にノートンのせいというのは最初からわかっていた。

ノートンのサイト評価の確認ページに行って当該ドメインのページのURLを確認してみたら、なんと「疑わしい」判定。失敬だな、キミ!笑

やましいことなど1mmもないので、すかさずこのページ下部にある「異議申し立て」フォームに入力。

異議申し立てをして2日後、ノートンからメールが。「安全にしといてやったからありがたく思え」

上記の評価確認ページで確認しても、「安全」と表示。

連絡をくれたメンバーにも表示を確認してもらって、遮断されないことを確認。
勝手に「疑わしい」って判定してわざわざ運用者(利用者でもいいのかも)から評価変更の依頼をさせる方法っては以前にもメールでやられたことがあったけど、悪意がない人に無駄な手間をかけさせる方法しかないのが釈然としない。なんだかなー。

ちなみにこのサイトも「安全」です笑

(IT) AWSでメールサーバー立てててspamhaus.org使ってると受け取ったメールを全部SPAM扱いされる

もう、メール送信サーバーを自前で運用するなんて、面倒くさいだけで何のメリットもないけど、意地と趣味で続けていたりする。合計6ドメイン、3サーバーでメールサーバーの運用をしている。全部AWS上のpostfixだ。
今日の昼頃、そのうちの一つのメールサーバーで運用しているメーリングリリストへ送信できないよーというメッセージを頂いた。エラーの内容がわからなかったのと受け取ったのが出先だったので、エラーメール転送してくださいとだけ返信して、帰宅後に対応を開始した。
とりあえず、サーバーにログインしてログをみると、確かにエラーになっている。

Nov 3 11:04:39 ip-10-0-1-97 postfix/smtpd[23376]: NOQUEUE: reject: RCPT from 送信元サーバー[IPアドレス]: 554 5.7.1 Service unavailable; Client host [IPアドレス] blocked using zen.spamhaus.org; Error: open resolver; https://www.spamhaus.org/returnc/pub/[AWSのパブリックIPアドレス]; from=<送信元アドレス> to=<送信先アドレス> proto=ESMTP helo=<送信元サーバー名>

spamhausとは、無料のブラックリスト判定サービス。サーバーの設定で「spamhausがSPAMと判定しているサーバーから来たメールは問答無用で拒否する」という設定ができるもの。
最初あんまりちゃんと読まないで、自分のサーバーがブラックリスト登録されたんだと思いこんで、解除依頼すればいいんだろうとたかをくくっていた。そう、なぜかブラックリストに追加されて解除依頼は過去にも経験があったからだ。
spamhaus.orgのブラックリスト確認ページへ行って、自分のメールサーバーのIPアドレスやドメインを入れても問題ないと出る。

なんでだ?
ログをもう一度よく見てみると、SPAM判定されているのは送信者側のサーバーのようだし、リンクされているのはAWSのRoute53(DNS)のIPアドレスのブロック確認ページだ。天下のGmail様から来たメールも見事におはじきになっておられる。どういうこったー?
こういう時はtwitter検索で同じ症状の人を探すのが近道。というわけで、見事に原因にたどり着けた。
9月22日に
AWSから無料でspamhaus使ってるメールサーバーには全部SPAMって答えるよ、さもなければ有料サービスにお入りなさい」と書かれた告知がリリースされているを発見。君か。10月18日から順次適用とな。オレが管理している3サーバーでは、11/1適用が1台、11/3適用が1台、残る1台は未適用という感じだったが、これから順次適用されていくと思うので、該当する管理者は対応を急いだ方がいい。
具体的な対応としては、/etc/postfix/main.cfに書かれているこのエントリーの「eject_rbl_client sbl.spamhaus.org」という部分を削除し、適切なspamチェッカーを設定すればOK。ようするにspamhausを使わなくすること。

smtpd_client_restrictions = (もろもろの許可設定),reject_rbl_client sbl.spamhaus.org,

念のためpostifixやその他のモジュール(DKIMとかdovecotとか)を再起動して復旧となる。
早く気がつけてよかった。死活監視では気が付けない問題なので、利用者からの問い合わせじゃないと気が付けない。
同じ症状で困っている人に向けてblogにしておいた。