(Run) 国立競技場のリレーマラソン大会に出場

3月26日に国立競技場で開催されたリレーマラソン大会に出場してきた。2人以上15人以下のメンバーで42.195kmを走るイベント。近くに住んではいるものの、トラックには入った事がなかったので、オリンピックを開催していた会場を走れるというだけで出場する価値を感じる大会だった。
会社のランニング部でメンバー募集して20人になったので、10人ずつの2チームにわけでエントリーした。


TeamA

TeamB

フルリレーは381チーム出場。スタートの様子はこんな感じ。


DJさんがいて、音楽がかかっていて、雰囲気がいい。ずっと雨だったけど、全然気にならなかったし、始まってしまえば寒さも感じなかった。
10人中7番目に走った。リレーゾーンでタスキを受け取って半周弱トラックを走ったあと、観客席下の通路のようなところに入ってぐるっと競技場の外側を回って同じ場所からトラックに復帰してくるコースで1周1.4km。通路は屋根があって濡れないので、濡れるのはタスキを受け取る前に待ってる時とトラックを走ってる時だけ。
全部で30周するので、10人だから一人あたりは3周。一回走ったらスタンドの席に戻って休んでからまたトラックに降りて走る。1周目は突っ込み過ぎたので、2周目と3周目は入りをゆっくりにしたら、そっちの方がタイムが良かったり。

外周回ってからトラックに入って行く時はもう、気分はゴール直前の大迫傑ですよ。ばんばん抜かれてるけど笑

タスキの受け渡しが混乱するんじゃないかと心配してたけど、ゼッケンごとにゾーン分けがされているのと、比較的バラけるので、思ったほど混乱はせずタスキを渡す相手がみつからない、というケースはほぼなかった(ゼロだったわけではない笑)
速報サイトがよくできていて、リアルタイムで今だれが走ってるのかわかるし、タイムもわかっちゃうので、タイミングよくリレーゾーンで待機ができるからかと思った。ITがイベントを盛り上げる好例。
オレは1.4kmを6分前後(キロ4分16秒とか)で走ったんだけど、若手が5分切り(キロ3分30秒とか)で走ってくれたりしたので、結果的には両チームともトータルでサブ3を達成。しかも11秒差でゴールという僅差でなかなか盛り上がった。

ランニングはどうしても孤独なスポーツと思われがちだけど、仲間がいると全然違う世界が拡がるので、マジでオススメだ。例えば大会に出た時は、沿道で仲間が名前を呼んで応援してくれたりすると、本当に元気が湧くし、反対に応援に行くと仲間の走る姿で元気もらえるし、たくさん声出すので、走ってないけど楽しくイベントに参加できる。そして個人的にはやっぱりリレーマラソンが好き。これは2018年夏に参加した宮ヶ瀬24時間リレーマラソンの体験が大きく影響している。この時は15人で24時間を走るというタフな大会ではあったが、いい歳のおっさんでも思い出に残るいいイベントだった。というわけで、リレーマラソンにはまた出ると思う。普通のレースには出る可能性は低いかもだがー。

(お父さん) 老害にならないために

国や自治体の言ってる通りにやってると、ワクチン接種がいつになるかわからない50代も後半、アラカン世代の老害予備軍として今回のオリンピック関連のドタバタで強く感じた事があった。それは、「自分の認識を常にアップデートし続けることを止めた瞬間に老害化が始まる」ということ。

・女性委員は話が長いという性別で区別した評価は今の時代では受け容れられないアップデートができなかった人
 →「女性=話が長い」というステレオタイプ的認識から抜け出せず、それを公言してしまい退場になった
・オリンピックといえばアベベと東洋の魔女を信じてオリンピック開催に疑問をはさまなかった人
 →オリンピックという世界的イベントの中止について検討すらできなかったが、結果的には存命
・日本の象徴的なものは火消し・大工・長嶋茂雄というまったく時代錯誤な昭和の少年の感覚のままイベント企画した人
 →どれもこれも日本国内でのコンテンツであり、国際的にはまったく認知されていないの知らんかったん?

などなど、年寄たちが自分たちが若かったころに刷り込まれた価値観や認識を改めることなく責任ある立場になって老害を遺憾なく発揮する。
地元出身の選手の金メダルに噛み付いたり、女子ボクシングの選手に見当違いの意見を言うなど、閉会式が終わっても後から後から笑。オリンピックによってあぶり出されたもののひとつは日本の老害による支配と感じた。それにしても目も当てられない事象がこれでもかと発生するのは、よほどそういう老害がはびこっている証左だ。

かくゆうオレ本人も野球の選手たちのユニフォームのパンツが長いことに違和感を感じてSNSに投稿したりしてしまっていたが、これも野球選手のパンツは短くて、タイツを見せる(オールドスタイルって言うんだってね)べきという古い認識をアップデートしていなかったからに他ならず、大変反省したわけだ。

だから、若い人はもっと頑張れとか、選挙へ行けとか、面倒くさい説教はする気はない。
とにかく、自分が老害とならず、社会活動を継続するためには、自分の認識を常にアップデートすることを強く意識しながら過ごしていく、という決意表明ってことで。

(時事) 2020Tokyo オリンピックボランティアを辞退した。

開催まであと数週間というタイミングだが、ボランティアを辞退した。

理由を一言で言うと
何のためにやるのかわからないオリンピックのボランティアを何のためにやるかわからなくなったから

■オリンピックは何のためにやるのか
もう、全然わからない。じいさんがアベベだ東洋の魔女だを覚えてるからオリンピックやるの?とか思うわけで。そんなの意義でも何でもないでしょ。
安全とか安心とか感染防止とか言ってるけど、そこまでして何を成し遂げたいのか1mmもわからない。
選手と関係者の安心安全のための対策はごちゃごちゃやってるみたいけど、そのちょっとでも外側の人については自己責任に近い。
さらに言えば、それらの人びとの安全のために営業できなくなっている国内の飲食業や観光業は壊滅的な被害だ。直接的にはお店(飲食店ばかりではなくライブハウスとかもね)やホテル(旅館)自体の経営やそこで働く人、そして間接的にはその何倍もいるであろうそれらの業界の関連業界へも同様に壊滅的な打撃を与え、ウイルスで死ぬか貧困で死ぬかという選択に近いレベルと見聞きしている。
オリンピックの開催はそれらの業界の人だけでもなく、ほとんどの人々の安全と安心は無視されているように見えるし、生命の危機さえ感じる人も少なくないはずだ。まったく看過できない。
そんな犠牲の上で行われるオリンピックの意義がまったく説明されない。そのようなオリンピックの関係者となることはオレには無理だったということ。

■コロナ対策は自己責任
いや、ボランティア枠があってワクチンの先行接種あるでしょう、とたかをくくってたけど、まったくなし。6月11日から東京都の集団接種センターでもオリンピック関係者の接種も始まったっぽいけど、事務局から連絡がある人だけみたいだし。競技関係者だけっぽい。 住んでる自治体の集団接種や個別接種も含めて可能な限りの行動をしてみたが、開会までに2回目までを済ます手段はなかった。
選手は毎日PCR検査するかもしれないけど、ボランティアが運転するクルマに乗る皆さん(後述)は選手ほど厳密に管理されてないんだから当然リスク高いのに、クルマという密室の中で何時間も一緒に過ごす濃厚接触するのに、ワクチン接種してくれないとか、もうどんだけボランティアの奉仕精神に依存しているんだか。まあ、バカにしてるとまでは言わないけど、口で言ってるほどは尊重してないよね。当然、オリンピック開催にすら懐疑的な同居家族がそんな状態でボランティアすることに同意してくれるわけもなく。ずっと自粛してなんとかこれまで無事で来てるのに、ワクチン接種直前でそんなリスク高いボランティアしに行くとか、バカなの?しかも無給で?何の宗教?という感じになるのは、何の疑問もないし、どっちかというと正しい。

■そもそもの動機からはなんだか違う話なってるし
元々スポーツが好きでもなんでもない。時々ランニングはするけど、野球は観ないし、サッカーも代表戦をテレビで観るだけ。格闘技全般に興味はないし、ゴルフもしたことないし笑。でも、クルマの運転は好きだったので、ボランティアの募集項目の中に「運転」がとあるのを見つけ、それならこのイベントの「中の人」になってblogやSNSでのネタにできればいいかな、くらいの軽い気持ちでエントリーした。当然、選手を乗せるんだろうな、としか想像していなかった。パラリンピックの選手なら、クルマでの移動はきっと必須だよなーとか勝手に想像したりして。
何回かの研修に参加し、リモート研修もクリアして、先日のGW明けの集合研修でようやく明らかになったのは、「ボランティアの運転するクルマには、選手は乗らず、IOCの関係者か各国のオリンピック委員会の人しか乗らない」ということだ。
無駄にたくさん来るって話題になって人数をだいぶ減らしたらしいけど、それでも選手の数の数倍の数のゲストが来て、ボランティアの運転するクルマに乗ってホテルから競技会場へ移動する、ってことらしい。「何のためにやるかわからないオリンピックに何のために来てるのかよくわからない選手じゃない人」を乗せるために時間使ってエネルギー使って無給で運転するほどオリンピックを愛してないし。冷静になったらメリットがひとつもないことに気がついた。

■承認はしたものの、スケジュールは過酷
オリンピック・パラリンピックでのシフトのオファーが来たのはGW前。仕事のスケジュールと見比べながら土日を中心に入れて、平日は極力減らしたものの、早い日は朝6時に選手村集合、遅い日は24:30に選手村で開放みたいなシフト。ボラティアも選手村に前乗りさせてもらえないと間に合わない人もいるんじゃない?とか終電終わってますやん?とかツッコミどころ満載のシフト。当時はまだやる気もあったので、土日いれて週に3回〜6回のシフトを承認した。拘束時間は7〜8時間ほど。よく考えたら待ち時間中にリモートワークして補完したとしても、残った日数と時間ではまともな仕事はできないというか、仕事辞めなきゃいけないレベル。ボランティアへ応募した当初はスポーツ関連企業の正社員だったので、何とか対応できたかもしれないが、今の非正規雇用の状況では流石に厳しいことに気がついた(遅)。オレには無理。

■研修も行ったしユニフォームも預かったけどさ
集合研修は2回行った。最初は2019年2月の全体研修。よくある会社の研修みたいなチームワーク研修と希望のヒアリング。有楽町であった。
2回目は2019年10月はもうちょっと突っ込んだ内容の主に多様化に関する研修。これは代々木のオリンピックセンターであった。その後はコロナ禍が始まってしまってしばらく何もなくて、2021年5月に築地市場の跡地での実車研修があって、その後ユニフォームの貸与という流れ。それ以外にもE-Learningのコンテンツが毎月送られてきてたかな。どれは必須でどれが任意なのかとかがわかりづらくて、今でも必須のものをクリアしている自信がない。だった、英語版が必ず掲載されるから、原則半分は観なくていいコンテンツなんだから。ユニフォームは全部アシックス製。個人的にはポロシャツ3とかパンツ2ときて、ソックスが1というのがバランス悪いなあ、と思ったけど、もうすぐ返すからどうでもいいか。

■関係者の皆さんごめんなさい。
こんな開催直前に辞退することによって、多くの人にご迷惑がかかることは重々理解しています。上記のようなことは元々決まっていて、それを理解していなかったオレに責任があることは承知しております。大変申し訳ありません。ただ、コロナによって、オリンピックがただのお祭りではなく、何のために誰のためにやるイベントなのかということを考え直させられたということはあるかと思っているし、これまで「お祭りなんだからそのへんは言わないってことで(てへぺろ)」なんていうファジーな説得では安易に参加できないほどのリスクと感じている人がいる、ということはご理解賜りたく。
というわけで、オリンピックは家でテレビで観ることにする。