なかなかネット配信に下りてこなかった映画「Once Upon A Time in Hollywood」 の配信がようやく始まったので、観てみたら、ワーゲン好きの心をわしづかみにする内容だった、もとい、画像だった。
ハナシの本筋はクルマとはまったく関係のないものだし、そこは今回の blogでは触れない。
全編に渡って映像のそこここにワーゲン(やポルシェ)が映りまくるのだ、観ててこんなに楽しいものはない(変態)。
まずはオープニングで、主人公の二人が撮影所にはいるシーンから登場する。
二人の乗るでっかいアメ車がゆっくり駐車場を抜ける時、白いワーゲンと赤い911が手前に見切れていく。
その後、撮影所を出るシーンでも、駐車場に並ぶクルマの中に水色のタイプワン(佇まいが’60っぽくない気がするけど)と、グレーのレイトバス、その奥に小豆色のタイプワン、右奥にもベージュのタイプワンがが自然に溶け込んでいる。1969年のハリウッドってこんなにワーゲンいたの?ってくらい映ってるわな。手前の水色と奥の小豆色は後で再登場する。
その後のシーンでは女の子の向こうに ’65くらいのタイプワンが佇んでおられる。
そして、ディカプリオを送り届けたブラッド・ピットが一人で乗って帰るのがラットなカルマンギア。60年代のクルマだから、設定では製造から10年以内のクルマだし、乾燥した西海岸ではあそこまで錆びないはずだから、新車当時は雪の降る地域で走っていた設定か?と勝手に想像するほどだ。
一人でアメ車で移動するブラッド・ピットの見える世界がファンタジーだ。
左側の手前はベージュのポルシェ356。これはカブリオじゃなくてスピードスターっぽいな。その後ろにはツートンカラーのタイプワンのカブリオが見える。そして右側にブルーのタイプ2とその前にはベージュのタイプワンでこれまたカブリオだ。それにしてもこのタイプ2のテールランプちっちゃいな。
ヒロイン(?)のマイカーは濃紺の911。オーバーライダー(カツオブシ)がついてないバンパーは’68 か’69ってことかな。映画の設定が’69だから最新式の911ってことになる。フックスのホイールってこの時代は標準なんだっけ?しかし、ホーングリルが黒いのは年式考証ミスったか。これは70年代に入ってからな気がする。
おねーちゃんが911を停め、映画館へ向かう途中の横断歩道で信号待ちするフォードの手前にすっと入ってくるのが紫のタイプワン。ホイールが映ってないので、なんとも年式判定難しいけど、車体の姿勢から想像するとフロントはローダウンしてるっぽいし、これ純正色であったのか?って色だなこれ。あれ、キミ、冒頭の駐車場の遠景でタイプ2の奥にいた子じゃないの?
おねーちゃんが映画館の窓口で喋ってる時に後ろを水色のタイプワンが通過、そうさっき撮影所の遠景で映ってた子と思われる。でも、この子、フェンダーの形状的にいって70年代っぽいけど、どっかで検証されてないのかしら。
おねーちゃんが交渉を終えて、受付の人から写真取ってもらうシーンで水色くん、2周目の登場。もう絶対狙ってるとしか思えないタイミングで通過する。タランティーノ、計算してるよなあ、きっと笑。
ブラッド・ピットがナンパした娘さんを乗せるシーンでは反対車線の向こうの方にグリーンのタイプワン。’66以前とは思うけど、あまりにも遠くて年式認定できず。
ナンパした娘さんを乗せた後、ハナシをするシーンで背景にベージュのワーゲン。ホワイトリボンタイヤなことはわかるけど、映像があらすぎでこれも年式認定にはおよばず。ホイールキャップの気配はわかるけど、リアウインドウはオーバルか?
ナンパ娘のたまり場の牧場のガレージのシーン。右側にはフロントフードもフェンダーもはずされたタイプワンが。ちょっと左に外されたフードがたてかけてある。そして左の方のはデューンバギーが。これ、3台くらい映ってるシーンもあったよ。
ブラッド・ピットがナンパ娘からdisられるシーンでは、右に修理中?部品取り?のタイプワンが放置されている様子。
映画を観終えたおねーちゃんから映画館から出てくるシーンでは右端に信号待ちのタイプワン。あ、このホワイトリボンタイヤ、見覚えあるぞ。やっぱしオーバルだったんだね、キミ。スモールランプ?と思うけど暗いヘッドライトはバルブの位置から見てスモールじゃなくてメインのライトのはず。6Vのライトってこんなに暗いの?(そこ?笑)
夜の闇が街に降り、いろんなネオンにスイッチが入るシーンでは、路上駐車の白いタイプワンはリアフードを浮かせて熱対策。その手前をカブリオかと思ったらヘブミューラーらしきオープンカーが何気なく通過しおってからに、制作者のイタズラが凝っておるわい。 右奥にはダイナーの駐車場にタイプ2も見えますな。
おねーちゃんたちを乗せたクルマがレストランに入る時、左隅にキャンディーレッドのタイプワンのフロントが映る。これも純正色ちゃうやろ笑
映画の中身の評論については、ヨソに任せるとして、ワーゲン好きには見どころたっぷり、お楽しみたっぷりな映画であることは間違いない。個人的には、ヘブミューラーがピントも合わせてもらえないのに通過するだけってあたりがハイライトシーンだったかな。
とここまで書いて、あ、あの時のツートンは!と気がついて見直した、ヘブミューラー、ちゃんと伏線が張られてたわー。
見落としてる子がいたら教えてください。
ちなみに本編はツマランカッタヨー(ナイショ)
いや、映画ってほんっとに楽しいですね。サイナラ、サイナラ、サイナラ。
IT全般・情シス・モバイル端末・ラーメン・ランニング・旧いクルマ・ネコ自慢などをつぶやくフツーの爺さんです。主食は焼き鳥、餃子は飲み物。インターネット老人会。クルマ無し生活3年目。Xの方で日々のつぶやきは書いてますので、興味のある方は@ryoshrをフォローしてください。blogの記事に対するコメントは、即時反映されませんので、ご注意ください。人力モデレートです。
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