残念ながらtolettaの運用を止めた。
ちなみに運用を開始したのは4月10日。約2ヶ月間だった。
当初は順調に画像がアプリに送られてきて、3匹いるネコの認識が違っていたら、ひとつひとつ修正するという作業を続けていた。いつも一緒にいるわけではないので、このアプリを通じてニャンコたちの様子がわかって大変助かっていた。ついでに体重の変化も正確かどうかはおいておいて、そこそこ把握できていて、機能を享受していた。
まあ、元々使っていた花王のトイレ用のマットがサイズの問題で使えないというところだけは納得していなかったのだが。
5月下旬になって、データが送られなくなった。ネコの家のWifiやネットワークのトラブルををまずは想定して状態を確認したが、問題はなさそうだった。運営側へ問い合わせをしたら、サーバートラブルとのことで、数日間は停止していたらしい。運営から復旧の連絡はあったが、スマホのアプリへデータは送られて来ることはなかった。
そうこうするうちに、トイレのメンテナンスをしている人から、元に戻して欲しいという依頼があった。構造に問題があり、掃除をしっかりできないとのことだった。
状況を確認しに行ったところ、申し出の通りだった。
ニャンコ達は、人間が望む通り、トイレの中央で用を足すわけではなく、端っこでしたりする。最年長のミランダさんにいたっては、若干はみ出してしまい。トイレのヘリにしてしまうことがあるのは、toletta導入前からわかっていた。
tolettaの場合、そのような状態で用を足されたとき、外側に流れたオシッコが、部品の隙間をつたわって、ぐるっと一周に流れて溜まってしまう。そして、体重を測るためのトレイ部のセンサー部や、電子部品のあるあたりにもオシッコがまわってしまう。ひっくり返して確認すると、トイレとしての部品のあちこちに黄色くなったオシッコがたまっていることがわかる。
センサ類もある、という構造が複雑であることを割り引いてもこの設計はイケてない。
端っこでしてしまうことを想定して設計はしてないとは思うものの、以前使っていた花王のトイレはそのような場合でも被害が最小限となるように設計されているように思える。
電子部品あたりにオシッコがまわってしまって故障して、データを送信しなくなってしまったtolettaは汚れ易い、いけてないトイレでしかないので、元々使っていた花王のトイレに戻した。
Wifiがどう、とかカメラやセンサがどう、という前に、トイレとしての設計がいけてなかったということかと思う。
期待が大きかっただけに、残念に思う気持ちも大きい。
現在、簡易バージョンで無料で使わせてもらっている立場ではあるが、トイレ側のソフトウエアやスマートフォン側のアプリケーションがバージョンアップしても、継続利用はしないと思う。
トライアルの2ヶ月間である程度ニャンコ達のトイレ行動が把握できたことはよかったんだが。
トイレ側の機能改修が進めば再度利用の可能性もあるが、運営もなかなか大変と思うので、期待できない。
ハードウエアと密接な関係のあるネットベンチャービジネスはやっぱ、困難なんだな、というのが素直な感想。
IT全般・情シス・モバイル端末・ラーメン・ランニング・旧いクルマ・ネコ自慢などをつぶやくフツーの爺さんです。主食は焼き鳥、餃子は飲み物。インターネット老人会。クルマ無し生活3年目。Xの方で日々のつぶやきは書いてますので、興味のある方は@ryoshrをフォローしてください。blogの記事に対するコメントは、即時反映されませんので、ご注意ください。人力モデレートです。
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