(介護) みよちゃんシーズンⅡ

7月に、とある施設へ入所した義母のみよちゃん。
結局、帰ってきた。

入所したとはいえ、水温管理に問題を抱えたうちのクルマはアテにならないので、
盛夏にもかかわらず、電車で平塚の施設まで嫁さんは週に数回は通っていた。
毎日の介護がなくなったので、物理的には楽になっていた我々だが、
施設にいたみよちゃんの扱われ方は、娘としてはがまんできなかったようだ。

これは、施設側の問題でもなんでもない。本当にしかたのないことだ。
「要介護5」の人は、頭がしっかりしているけど、自分で立てない人も、
痴呆でわけのわからなくなった人も介護レベルはこの数字で表現される。

みよちゃん、脳溢血の後遺症で半身に麻痺があるものの、意識はしっかり
してるし、ボケはほとんど出てない。
また、さらに、みよちゃんは嚥下能力にも麻痺があったので、胃ろうといって、
おなかにプラグを装着していて、食事は経口ではなく、そこから入れる。

「要介護5」かつ「胃ろう」の人を安全に、手間をかけずに扱うには、こう扱う
というマニュアルに従うと、自宅介護とは逆の方向の介護になる。
トイレには座らせず、でかいオムツを半日つけっぱなしとか、服は3日着たままとか、
食事は同じ条件の人を一箇所に集めて、とか。
重ねて書くが、この施設の問題ではない。施設が悪いわけでもないし、異常では
ないはずだ。よほど高級な介護付き老人ホームでなければ、そうなるんだろう。

嫁さんからやっぱり家で介護したいという申し出があった時、断る理由はなかった。
そんなわけで、シーズンⅡが始まった。

みよちゃんも嫁さんもシーズンⅠよりも落ち着いていて、笑顔も多い。
今回は、前回とケアマネージャーさんをチェンジして、ケアプランも若干変更に。
とはいえ、朝の送り出し担当となる日もあるので、職場の仲間にもちょっとだけ
迷惑をかけることになるかもしれない。ご理解くだされ。

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(介護) ミヨちゃん施設へ

要介護5のミヨちゃん、自宅介護はいろいろと限界があったので施設へ。
限界は、実の娘である嫁さんの負担があまりにも大きいこと。
自宅で介護すると、行政からかなり恵まれたサービスが受けられるが、
それをあきらめてもあまりあるほど、介護とは過酷だった。
ミヨちゃんも当方の大変さを理解しているので、施設へ入ることを
拒否できなかったんだと思うと、釈然としないものはある。
が、しかし、嫁さんの身心の健康を考えると選択肢はなかった。
「施設」とはいっても、いわゆる有料老人ホームではないので、
莫大な費用がかかるわけではないが、それなりの負担も発生するが、
これはもう、しかたのないことかも。

ヘルパーさんが週に4回、デイサービスへ送り出すのが週に3回、
リハビリさんが週に1回、訪問医療の先生が2週に1回とか、
一週間のリズムとして、いろんな人が家の中に入ってくることに
慣れたころだった。1年ちょっとか。
人の出入りもぱったりなくなった一週間、人間も猫も少し、
おちついて来たかもしれない。

捨吉