(IT) ソファーで使うためのキーボードをクラファンで買った

インターネット老人会を自認しているので、いい歳ではあるがガジェット(妻から見れば「変なおもちゃ」)好きである。
ジャイロ内蔵でマウスいらずのちっちゃいキーボードがクラウドファウンディングで定価1万円予定が7000円ちょっとで買えるというので買ってみた。普段使っているPCで使う気はまったくなくて、リビングのテレビに接続してあるMacminiでNetflixとかYoutubeとか観るのにマウス操作しなくてよくなるなら便利かも、と思ったのが買った理由。
(というのも妻向けの言い訳で、本当はただ単におもしろそうだから、が本意w)

1月に注文して4月下旬に到着は予定通り。中国生産と書いてあったので、前回のPCの一件の時はこれもちょっと心配になったけど、無事に届いた。
開封して驚いたのはその小ささと軽さ。バッテリー内蔵でこんなに軽いのか?と思ったけど、今どきイヤホンもバッテリ内蔵でもあんなに軽いんだから、そんなもんかと納得したり。そして、まずは充電。充電ケーブルは付属してなかったけど、USB-Cの充電ケーブルはいくらでもある笑ので全然OK。
そこそこ充電できたらとりあえず、PCデスク上のいつも使ってるiMacに接続してみる。取説に従ってペアリング完了。認証コードの入力みたいなセキュリティは無し笑
思ったよりもジャイロの感度がよくて、カーソルの動きも直感的でなかなかいい。ほうほう、こういうことか。
ただ、この時点でちょっと気になる点があった

(1)マウスボタンの位置
ポインターの動作は思ったよりも快適はあったものの、ポインターを画面上の押したいボタンの位置まで持っていって、マウスであれば左ボタンを押す操作になるのだが、このキーボードだけを使っている場合はこのボタンを押さないといけない。

右手の親指でこのボタンを押そうとするとどうしてもキーボード本体が動いてしまい、狙ってたボタンからポインターがずれるという現象が発生する。なので、左クリックしようと決意した段階でこのボタンの上に適切な指を乗せた状態で固定してポインターを移動させ、キーボード本体を動かさないようにボタンを押すというなかなかなテクニックが必要になる。ちなみに右ボタンは赤丸の右隣のボタン。なので、右ボタンをクリックしようと決意s(以下同文)。

(2)全角/半角の切り替え
もともと、このキーボードで文字入力をすることを想定してないのはコンセプト通りではあるものの、NetflixでもYoutubeでも検索する時は日本語入れるよね、ってことで全角/半角を切り替えたくなるのは日本人の性ってことかしら。中華製品なので、当然そんなボタンはない笑
試行錯誤の結果、MacOSとiOSの場合は「CTRL」を押しながら「スペースキー」を押すと切り替わり、Windowsの場合には「ALT」を押しながら「A」を押すと切り替わることがわかった。


いずれにせよ、このキーボードでキーボードを動かさずに2つのキーを同時に押すのはこれまたテクニックが必要だ。全角/半角の切り替えなので、多少ポインターが動いても問題ないケースもあるが、それでもなかなかアクロバットな感じになる。そして、MacOSで探しているときに見つけた「CTRL」の位置。もう、CAPS Lockとの位置が違うだけでも大騒ぎになる(諸説あります)のにエンターキーのすぐ左にあるのは新しいな笑
さらに、Windowsの場合は「~」(チルダ)がその機能に割り当てられているようなので、この記号を出そうと思ったら日本語で「チルダ」と打って変換しないと出せない仕様のようだ。
冒頭書いた通り、このキーボードで日本語をガシガシ打つということは想定していないのは百も承知ではあるのだが、なにげにストレスではある。

PCで使うのが間違ってるのかもしれないと思い、テレビにつながっているMacminiで使ってみることにした。
確かにPCで使っているよりも使い易い気がするのはあれか、画面が遠いからか。ジャイロの動きも画面との距離が近いPCで使った時よりもさらに快適に感じる。なるほど。
商品コンセプトにある通り、このキーボードはソファーに座って遠くの画面を操作するためのものと割り切れば、まあまあ価値があるのかもしれないとは思った。マウスのボタンを押したいという欲求も、全角/半角を切り替えたいという欲求もPCの画面の前にいる時よりも格段に低いということもあるのだろう。もうちょっと使ってみて気がついたことがあれば、追記しようと思う。

結論:商品はそのコンセプトに合った使い方をすること。コンセプトにない使い方をして文句を言ってはいけない。

(IT) 中国通販にご注意(返金はされた)

AliExpressという通販サイトがあって。個人的にはTEMUよりは信頼できると思ってた。日本語でいえば「アリババ特急通販」だな。
ちょっと前にネタTシャツを買った時はまったく問題なく到着したので、騙されるとは思ってなかったよ。
正確に言うと騙されそうになったけど、クレームして返金してもらった、という話。

2月のある日、友人がミニPCの半額キャンペーンを教えてくれた。

CPUがRyzen7、メモリ32GB、SSD512GB、Windows11ライセンス付きで2万円、だとぅ?ちょうど自分用のPCがWndows11非対応の旧さだったし、妻のPCもだいぶ旧くて、こっちもWindows11非対応だったので、即日家庭内稟議の末、2台購入の許可を得た。2月24日だった。
注文後にサイトで確認すると順調に出荷準備がされているかのようだった笑


3月上旬の到着予定日になってもステイタスは出荷準備中のまま変化なし。おいおい、中国から送って来るなら出荷したり空飛ぶか海渡って通関して、みたいな処理があるんだから、「出荷準備中」のままってどういうことよ。というわけで、Aliexpressのサイトのチャットで問い合わせをしてみる。
翻訳ソフトごしのチャットなので、日本語がたどたどしいのと、定型の文書を組み合わせて送ってくるだけなんで、要領を得ないやりとりもあったが返答の内容としてはこんな感じ。
「注文ありがとう。私達のツールからみると商品は順調に出荷準備中のようね(それ、こっちも見てますけどー)。ほら、あなた、ここは中国よ。大陸なの。いろんなことがあるわ。出荷が遅れたりもするわよ。もう、カリカリしないで。2週間くらい様子を見るのが大人ってものじゃない?」みたいな内容(もうちょっと言葉遣いは丁寧だし単語のチョイスもちゃんとしてたけど、まあ、先方のオペレーターが現地で打ってるのはこんな文書と予測笑)
DHLのトラッキング番号もあったので、DHLのサイトでも確認したら、なるほど、番号だけ取って出荷してない。悪質だ。

とはいえ、オレは「日本人の紳士的ないいお客さん」なので、実際はだいぶカリカリしたものの、一応2週間は黙って待った。しかし、やっぱし出荷準備中のまま。こらっ。
Aliexpressのチャットで再度クレームをして「紛争」というステイタスへの変更を依頼した。一定期間経っても変化がなければ返金されるための第一段階をスタートしたということらしい。4月1日になっても商品が届かなければ返金される、と言っていた。あんまし信用してないけど笑
こっちは3月上旬にはPCが来るつもり満々だったのに、面倒くさいことになってPCが到着しないので、我慢しきれずにAmazonで同じものをひとつ注文した。これは翌日到着したよ。ニッポンありがとう。(妻のPCは使えなくなるまで使うことにしたので今回購入は見送り、ということになった)
万が一中国から発送されて到着しても、その分は転売すればいいかと思ってた。


値段は定価だから4万円弱くらい。それにしても安い。Officeは自分でなんとかしないといけないけど、余計なアプリが入ってないのがいいね。キーボードもマウスもついてないけど、そんなもんいくらでもあるし、どうせSynergyでつないじゃうから設定終わったらキーボードもマウスもつけないしな。

旧PCとのサイズ差がすごい笑
2007年製のHPのハーフタワーにメモリ増設したり、SSDに換装したりして使ってたんだが、この体積差で性能はほとんでお同じなんだもんなーすごいなー(棒)
こっちのセットアップはサクサクと終わってでっかいHPのマシンは退役してもらった。万が一の時に使うようにして、火を落としてコールドスタンバイとした。ファンの音が消えて静かになったのと、部屋が寒くなった気がするが、これから暑くなるシーズンなのでそこは前向きに捉えよう。
並行してクレジットカード会社にも「調査」を依頼して、キャンセル処理を進めてはいた。
4月1日になってやっぱり「出荷準備中」なので、またチャットで連絡して「返金」ステイタスに進めた。これ、連絡しないと「紛争」のままで、揉めてはいるけど出荷もされなきゃ返金もされない、ってことみたいね。とにかくチャットで連絡してログを残しておくことが大事みたい。
というわけで、4月3日に返金される、という通知を受けるところまでは到達した。


カード会社のサイトでも返金が確認できた。
カード会社のコンタクトセンターと連絡を取って、カード会社側での調査依頼は取り下げることとした。

やはり、明らかに安すぎておかしいものには手を出さないということ、手を出してしまった場合は注意深く観察をすることが肝要という当たり前の教訓を再度得たということかな。
さて、次は何を買おうかな(それがいかん

(IT) 自ドメインの設定が参加しているメーリングリストの配信に影響があった話

趣味のランニングのチームのメーリングリストのサーバーの運営をしている。
そんなもん、Googleでも何でも適当な無料サービスがあるだろ、なんて指摘は全然承知はしているんだけど、Webサーバー用にドメインもあるので、だったらチームのドメインでPostfix運用してMLエンジンもいれてメーリングリスト運用しちゃおう、ってことになっちゃって。
広告が入るのがイヤ、ってのもメンバーの皆さんにあったりとか、過去の経緯もあったりで。

前置きここまで。で、このメーリングリストのサーバーからのメールの一部をドコモ様が拒否していることが発覚。
レジェンドMさんから「XXXX番とYYYY番が届いてねえぞ!」と怒りのLINEが。あ、MLなんて止めてLINEグループにしちまえ、なんてご指摘もご遠慮くださいね笑
調べてみたら、3月中旬くらいから送信者がオレの場合にだけ、ドコモ宛とicloud宛のメールが先方のサーバーの拒否(Usesr Unknown)でバウンスしてた。同じメーリングリストで他の人が送信した場合は同じ宛先でもドコモのサーバーは受け取ってくれているのに。
まあ、メーリングリストのメールって、本当の送信者のドメインと送信元のサーバーのドメインが違うので、あやしいといえば怪しいのは承知してるんだけど、なんでオレのだけ?
と思って更にログを調べてたら、icloudさんのバウンスのログにヒントがあった。ちなみにドコモのサーバーの拒否ログはこんな

to=<hogehoge@docomo.ne.jp>, relay=mfsmax.docomo.ne.jp[203.138.180.240]:25, delay=1.3, delays=0.09/0.02/0.1/1.1, dsn=5.0.0, status=bounced (host mfsmax.docomo.ne.jp[203.138.180.240] said: 550 Unknown user hogehoge@docomo.ne.jp (in reply to end of DATA command))

「そんな人、知りません(プイっ)」みたいなログしか残らない。
これに対してicloudさんのログはヒント付き。

to=<hogehogehoge@icloud.com>, relay=mx02.mail.icloud.com[17.57.156.30]:25, delay=31, delays=0.1/0/1.9/29, dsn=5.7.1, status=bounced (host mx02.mail.icloud.com[17.57.156.30] said: 554 5.7.1 Your message was rejected due to shirao.net’s DMARC policy. See https://support.apple.com/en-us/HT204137 for info (in reply to end of DATA command))

「なんや、しらんけど、shirao.netのサーバーのDMARCポリシーがそうせえ、書いてるから拒否しとくわー。ちなみにここ参照な」ってことらしい。
ああ、なるほど。shirao.netの中の人が送信してると主張している割に送信元のサーバーが違うドメインだった場合は、拒否してくれ、ってDNSに書いた記憶があるわー。ってことでshirao.netのDNSのTXTレコードを確認。

_dmarc.shirao.net TXT v=DMARC1; p=reject; sp=reject; rua=mailto:dmarc@hogehoge.com; ruf=mailto:dmarc@hogehoge.com

これの「p=reject」ってところが「もし違うサーバーからshirao.netを語るメールが来ても信用しないで拒否してちょうだい」って意味。これを「p=none」に書き換えたらドコモ様も受信してくれるようになった。MLのドメインから来ても信頼してみてね、ってこと。
ただ、この設定は一時的にはいいけど、永続的に設定するのは非推奨らしいので、他の設定を調査を継続中。まあでも、とりあえずは解決した。
ドコモやicloudみたいな広義でのISP(Internet Service Provide(死語))は時々メール受信の判定ルールを好きなタイミングで緩めたり厳しくしたりするんで、こういうことがたまに起こるみたい。今回も3月中旬に急にこのDMARCの判定を厳密にするようになったっぽい。同じように困ってる人の助けになりますよう。あ、自分がメールで使ってるドメインのDNS設定いじれる人ってそんなにいないか笑

(IT) マイナ免許証へ更新

2025年3月から自動車の運転免許証がマイナンバーに統一可能となった。ちょうど13回目の更新にして初めてのゴールド免許となるので、比較的自宅から近い警察署での更新が可能ということもあり。マイナンバー免許証1枚に統合してきた。

<先にまとめ>
・手続きは通常の免許更新と同じ。視力検査もあるし、写真も撮る。ただ、マイナンバーカードへの書き込みが2回あるのが追加の手続き。
・警察庁謹製の「マイナ免許証読み取りアプリ」で免許番号や有効期限など、マイナンバーカードに書いてない情報の表示がスマホで可能。

というわけで、更新して数日だが、まだ困った事には直面していない(当たり前)

<更新レポート>
田園調布警察の免許更新は別棟。近隣はきっとお金持ちが多いけど、警察はそうでもなさそうだ笑
警察署での更新は予約制。事前にネットで予約して発行されたQRコードを携帯に保存して持って行く。


建物2階に入ってすぐ受付というか事前確認か。免許証かマイナ免許証かまたはその両方かを選ぶが前述の通りマイナ1枚を指定。
14時10分の予約だったが、多分20人弱が同じ枠。書類作成→支払い→視力検査→写真撮影→講習→免許交付の流れ。
マイナ免許証にしたのは、この中でオレともう一人の人の合計2人だけだった。
手続き的には、視力検査のあと、マイナンバーカード内のICカード領域を設定し読み書きができる状態にするために一度カードを預けることと、他の人が免許証を渡されるタイミングでマイナンバーカードにさっき撮影した写真のデータや免許証の情報を書き込む操作が追加の作業。書き込む時に「ワンストップサービス」も申し込んだが、同意のためには6桁以上英字混じりのパスワードが要求された(4桁の暗証番号じゃないやつ)。
あ、そうそう、最初の書類作成時に暗証番号の登録もするんだけど、旧来の免許に更新する人はこれまで通り暗証番号を2つ登録するんだが、マイナ免許証を選択した場合は1つだけ登録。ここだけが効率化された感じか笑
というわけで1時間ちょっとで更新は完了。

<アプリで確認>

「マイナンバーは対面確認アプリ」というデジタル庁謹製のアプリがあって、マイナンバーカードの情報が暗証番号なしで見られるんだが、これでみても、免許証の情報はまったく見えないようだった。
免許証リーダーアプリ(サードパーティー製)では4桁の暗証番号を覚えていれば本籍地まで表示できる。これでマイナ免許証を読み込ませてみても本籍は表示されなかった(暗証番号がひとつしかないからと思われる)。
警察庁謹製の「マイナ免許証読み取りアプリ」を使うと、マイナンバーカードに書いてない情報が表示される。有効期限とか免許番号とか取得日とか。逆に氏名や生年月日はマイナンバーカードに書いてあるので、このアプリでは表示されないということか。
(後日追記)ちょっと誤解があった。「氏名等も表示する」というオプションがデフォルトでoffで、そのままスキャンすると名前も住所も表示されないが、onにしてスキャンするとすべての情報が表示されるんだった。

<臓器提供意思表示>
旧来の免許証の裏面には住所変更時の追記欄に加え、臓器提供に関する意思表示欄があって、ここにちゃんと記入してくださいね、と講習の最後に案内されるんだが、マイナンバーカードの場合はどうすれば?と思ってたら、なんと、マイナンバーカードの表面の下の方にちゃーんと記入欄があった。
意思表示カードとの2枚持ちか?と心配したが、それは杞憂であった笑

<TimesCarへの申請>
カーシェアはTimesCarを使っているんだが、免許更新のちょっと前に「更新したら、新しい免許証登録してくださいねー」という案内がメールでも来ていた。マイナンバーカードを裏表送るのかと思ってたら、上記警察庁アプリから出力された免許画像を送ればOKという案内がちゃんと出てた笑

「なくしたらどうすれば?」みたいなこと言ってる人もいるけど、運転免許証だってなくす時はなくすんだから、特にリスクが増えたわけじゃないでしょって思ってる。交通違反以外で免許証で本人確認されることってまあ、なくなったし、それこそマイナンバーカードで本人確認はできるわけだから持ち歩けばいいし。なので、個人的には全員強制的に運転免許証もマイナンバーカードに統合しちまえと思ってるけど、マイナンバーカードが強制じゃない以上それはできないのか。何だかなあ笑
確定申告した人ならわかると思うけど、医療費の合計額がマイナンバーでわかるので、いちいちレシート集めて計算しなくていいだけでもだいぶ楽ちんになったよね。そういうメリットはだんだん増えてくはずなのに、マイナンバーカード反対派ってなんで反対なんだっけ?笑
海外では使えないらしいけど、海外に行くことになったら国際免許証を取得すればいいやと思ってる派。しばらく行く予定ないしな。

(IT) 謎に見える壁のLANケーブルに見る「遺言」

ThreadsというMeta社が始めたX(twitter)みたいなSNSがあるんだけど、緩く楽しんでいる。
知らない人の投稿にいいねしたり、返信を書き込んだりしているわけだが、なんだか、ちょっと昔の牧歌的なSNSなタイムラインに育ってきたので、心安らかに眺められるようになった。
いいねしたり返信したりした投稿のカテゴリーを覚えてくれているらしく関連する話題をチョイスして表示してくれるので、だれかをフォローしたりしなくても好みにあったタイムラインになってくるのがいいのかもしれない。
ちなみに現在のオレの非表示ワードは「ウインカー」「エスカレーター」「カメラ」「ミラーレス」「一眼」「誕生日」など。
ウインカーとブレーキどっち先だ問題、エスカレーター右は歩け問題、カメラビギナーへのマウント発言などを忌避するためだ。
ブロックしたアカウントは数知れず。

前置きが長くなった。そのThreadsに短期間に似たような写真の投稿があり、にたようなコメントをしてしまったので共有しておく。

最近引っ越して、自宅のLAN配線を自分でやったこともあり、作った人の考えに思い当たることがあったので、それぞれコメントは残しておいた。
思うにこれは、謎でもなんでもなくて、「遺言」であると。
実際には全然違う理由でこうなった可能性はあるが、オレの推理はこんな感じ。

オフィス用のフリーアクセスフロアの部屋の場合はLAN配線は「スター型」にできて、フロアのセンターHUBから各所へケーブルを延ばすことになるが、一般家庭の場合は、スター型の考えはあまりなくて、CD管で一筆書きのように建物の中を蛇行させて通し、それをうまいこと使って配線するしかない。なので、LANを使わない途中の部屋でもケーブルがを経由させていることがある。または、過去にその部屋にHUBがあったが、後日移設された場合でも同じ状態になる。
この場合、壁の内側でケーブルをつなぐ(それはそれで面倒くさい)、または新たにケーブルを引いて(それもかなり面倒くさい)、その部屋には何も出さないことも可能だが、そんな事情はドキュメント化されて引き継がれるわけもなく、後任者や次の住人はまったくわからないので、あらたに担当する(住む)ことになった彼らはLAN配線の変更をしようと思ったらまずは配管が壁の中をどう通っていて、ケーブルがどう通っているかを確認する必要が出てきてしまう。
しかし、写真のように「ほら!ここでLANケーブル折り返してますよ!」というのがわかれば、障害対応時にも便利だし、増設時にもわかりやすい。多分、ではあるが、こういうことをする人は上がWAN側、下がLAN側というか下流側にしておくはずなので、上のコンセントに繋げばインターネットにつながるし、下はどこか別の部屋の機器につながっているに違いない。
まさに、ドキュメントには残されていないが、壁に残された前任者(前住民)からまだ見ぬ後任者(新住民)への遺言に他ならないのだ。
当然、オレの自宅にも似たような箇所が複数箇所ある笑