(IT) スイッチとは


「L3スイッチ」が出始めてから、LANの分配機のことを「スイッチ」と呼ぶ人が増えて来たと感じてはいた。
20世紀にソリトンシステムズという会社に在籍していた頃、その会社では自社ブランドでスイッチングしないハブを12万8千円で売っていた。10Base-Tが出始めでまだまだハブもそんな価格設定の時代からネットワーク関連の仕事をしていたわけ。有線でも10Mの時代w
なので、スイッチングして速くなったハブはすごいなあ、と感心したりもしていたわけ。
そして、そうこうしているうちに、家電量販店でも小型で100Mとか1Gのスイッチングハブが1980円とかで山積みで売られるようになったのを見て、時代は変わったなあとしみじみしてたりもしておったわい笑
そんなインターネット老人会な俺は最近仕事場で、みんなが「スイッチ」と呼ぶの若干違和感があって、職場のドキュメントに確信犯的に「スイッチングハブ」と書いたら、若いマネージャーから速攻指摘されて、「シラオさん、スイッチングハブなんて書くと一気に安いご家庭用の機械みたいに聞こえるから、スイッチって書いてください。今どき、L2もL3もスイッチですよ」と言われ、修正はしたものの、納得はしてなかった(それが老害)。
こっそりAIに聞いたら、基本、「スイッチ」が正解でスイッチングハブはご家庭用か小規模オフィス向けの機械のことを指すことになったようだ。そしてハブに至ってはすでに死語になっているとのこと。いやあ、完全に時代に置いていかれてたわ。

「スイッチ」といえば、開閉装置のことだわいっ(遠吠え

(IT) 今どきの若者は未経験でも1ヶ月の研修でクラウドを駆使できる(驚)

妻の元教え子だった女性25歳。
大手飲食チェーンのお店で店長までやって働いてたけど、IT業界へのJOBチェンジを決意してハロワの若者の就業支援サービスを受けて晴れてこの4月から「未経験歓迎・研修3ヶ月」なる会社へ正社員で就職。いやあ、適当に研修してあんましわかってないうちに辛い現場に押し込まれたりしたら可哀想だなあ、とかぼんやり思ってた。言い換えると基礎知識なしで業界違いの人を研修するなら3ヶ月って短いよな、と思ってたわけ。
ところが。GW中に他の元教え子達とウチに遊びに来て、ちょっとしゃべったら「AWSのVPCにWebサーバーたてて、イメージ取って2つ目のサーバー立ててから元のサーバーにTeratermでSSHしようとしたら、『接続が拒否されました』って言われて接続できなくなってタイムアップしたところが私のGW前の成果です(キリっ)」と淀みなく話されてびっくりした。
デジタルネイティブというか、そもそもクラウドとかWebサーバーとかアプリとか普通に使ってて、なんとなく技術的背景も想像ついてる子は専門的な学習が最小限でもそこそこの戦力に仕上げるのに時間いらなくなったのかあ、とびっくりした。オレが新卒の研修やってた頃の若い人達って若いとはいえスマホ出始めの頃だったし、クラウドもなかったことから考えると、背景がだいぶ違うんだなあ、と本当に驚いた。
併せて読みたい:「(IT) 無限Wifi」(2014年の記事です)

(IT) ソファーで使うためのキーボードをクラファンで買った

インターネット老人会を自認しているので、いい歳ではあるがガジェット(妻から見れば「変なおもちゃ」)好きである。
ジャイロ内蔵でマウスいらずのちっちゃいキーボードがクラウドファウンディングで定価1万円予定が7000円ちょっとで買えるというので買ってみた。普段使っているPCで使う気はまったくなくて、リビングのテレビに接続してあるMacminiでNetflixとかYoutubeとか観るのにマウス操作しなくてよくなるなら便利かも、と思ったのが買った理由。
(というのも妻向けの言い訳で、本当はただ単におもしろそうだから、が本意w)

1月に注文して4月下旬に到着は予定通り。中国生産と書いてあったので、前回のPCの一件の時はこれもちょっと心配になったけど、無事に届いた。
開封して驚いたのはその小ささと軽さ。バッテリー内蔵でこんなに軽いのか?と思ったけど、今どきイヤホンもバッテリ内蔵でもあんなに軽いんだから、そんなもんかと納得したり。そして、まずは充電。充電ケーブルは付属してなかったけど、USB-Cの充電ケーブルはいくらでもある笑ので全然OK。
そこそこ充電できたらとりあえず、PCデスク上のいつも使ってるiMacに接続してみる。取説に従ってペアリング完了。認証コードの入力みたいなセキュリティは無し笑
思ったよりもジャイロの感度がよくて、カーソルの動きも直感的でなかなかいい。ほうほう、こういうことか。
ただ、この時点でちょっと気になる点があった

(1)マウスボタンの位置
ポインターの動作は思ったよりも快適はあったものの、ポインターを画面上の押したいボタンの位置まで持っていって、マウスであれば左ボタンを押す操作になるのだが、このキーボードだけを使っている場合はこのボタンを押さないといけない。

右手の親指でこのボタンを押そうとするとどうしてもキーボード本体が動いてしまい、狙ってたボタンからポインターがずれるという現象が発生する。なので、左クリックしようと決意した段階でこのボタンの上に適切な指を乗せた状態で固定してポインターを移動させ、キーボード本体を動かさないようにボタンを押すというなかなかなテクニックが必要になる。ちなみに右ボタンは赤丸の右隣のボタン。なので、右ボタンをクリックしようと決意s(以下同文)。

(2)全角/半角の切り替え
もともと、このキーボードで文字入力をすることを想定してないのはコンセプト通りではあるものの、NetflixでもYoutubeでも検索する時は日本語入れるよね、ってことで全角/半角を切り替えたくなるのは日本人の性ってことかしら。中華製品なので、当然そんなボタンはない笑
試行錯誤の結果、MacOSとiOSの場合は「CTRL」を押しながら「スペースキー」を押すと切り替わり、Windowsの場合には「ALT」を押しながら「A」を押すと切り替わることがわかった。


いずれにせよ、このキーボードでキーボードを動かさずに2つのキーを同時に押すのはこれまたテクニックが必要だ。全角/半角の切り替えなので、多少ポインターが動いても問題ないケースもあるが、それでもなかなかアクロバットな感じになる。そして、MacOSで探しているときに見つけた「CTRL」の位置。もう、CAPS Lockとの位置が違うだけでも大騒ぎになる(諸説あります)のにエンターキーのすぐ左にあるのは新しいな笑
さらに、Windowsの場合は「~」(チルダ)がその機能に割り当てられているようなので、この記号を出そうと思ったら日本語で「チルダ」と打って変換しないと出せない仕様のようだ。
冒頭書いた通り、このキーボードで日本語をガシガシ打つということは想定していないのは百も承知ではあるのだが、なにげにストレスではある。

PCで使うのが間違ってるのかもしれないと思い、テレビにつながっているMacminiで使ってみることにした。
確かにPCで使っているよりも使い易い気がするのはあれか、画面が遠いからか。ジャイロの動きも画面との距離が近いPCで使った時よりもさらに快適に感じる。なるほど。
商品コンセプトにある通り、このキーボードはソファーに座って遠くの画面を操作するためのものと割り切れば、まあまあ価値があるのかもしれないとは思った。マウスのボタンを押したいという欲求も、全角/半角を切り替えたいという欲求もPCの画面の前にいる時よりも格段に低いということもあるのだろう。もうちょっと使ってみて気がついたことがあれば、追記しようと思う。

結論:商品はそのコンセプトに合った使い方をすること。コンセプトにない使い方をして文句を言ってはいけない。

(IT) 中国通販にご注意(返金はされた)

AliExpressという通販サイトがあって。個人的にはTEMUよりは信頼できると思ってた。日本語でいえば「アリババ特急通販」だな。
ちょっと前にネタTシャツを買った時はまったく問題なく到着したので、騙されるとは思ってなかったよ。
正確に言うと騙されそうになったけど、クレームして返金してもらった、という話。

2月のある日、友人がミニPCの半額キャンペーンを教えてくれた。

CPUがRyzen7、メモリ32GB、SSD512GB、Windows11ライセンス付きで2万円、だとぅ?ちょうど自分用のPCがWndows11非対応の旧さだったし、妻のPCもだいぶ旧くて、こっちもWindows11非対応だったので、即日家庭内稟議の末、2台購入の許可を得た。2月24日だった。
注文後にサイトで確認すると順調に出荷準備がされているかのようだった笑


3月上旬の到着予定日になってもステイタスは出荷準備中のまま変化なし。おいおい、中国から送って来るなら出荷したり空飛ぶか海渡って通関して、みたいな処理があるんだから、「出荷準備中」のままってどういうことよ。というわけで、Aliexpressのサイトのチャットで問い合わせをしてみる。
翻訳ソフトごしのチャットなので、日本語がたどたどしいのと、定型の文書を組み合わせて送ってくるだけなんで、要領を得ないやりとりもあったが返答の内容としてはこんな感じ。
「注文ありがとう。私達のツールからみると商品は順調に出荷準備中のようね(それ、こっちも見てますけどー)。ほら、あなた、ここは中国よ。大陸なの。いろんなことがあるわ。出荷が遅れたりもするわよ。もう、カリカリしないで。2週間くらい様子を見るのが大人ってものじゃない?」みたいな内容(もうちょっと言葉遣いは丁寧だし単語のチョイスもちゃんとしてたけど、まあ、先方のオペレーターが現地で打ってるのはこんな文書と予測笑)
DHLのトラッキング番号もあったので、DHLのサイトでも確認したら、なるほど、番号だけ取って出荷してない。悪質だ。

とはいえ、オレは「日本人の紳士的ないいお客さん」なので、実際はだいぶカリカリしたものの、一応2週間は黙って待った。しかし、やっぱし出荷準備中のまま。こらっ。
Aliexpressのチャットで再度クレームをして「紛争」というステイタスへの変更を依頼した。一定期間経っても変化がなければ返金されるための第一段階をスタートしたということらしい。4月1日になっても商品が届かなければ返金される、と言っていた。あんまし信用してないけど笑
こっちは3月上旬にはPCが来るつもり満々だったのに、面倒くさいことになってPCが到着しないので、我慢しきれずにAmazonで同じものをひとつ注文した。これは翌日到着したよ。ニッポンありがとう。(妻のPCは使えなくなるまで使うことにしたので今回購入は見送り、ということになった)
万が一中国から発送されて到着しても、その分は転売すればいいかと思ってた。


値段は定価だから4万円弱くらい。それにしても安い。Officeは自分でなんとかしないといけないけど、余計なアプリが入ってないのがいいね。キーボードもマウスもついてないけど、そんなもんいくらでもあるし、どうせSynergyでつないじゃうから設定終わったらキーボードもマウスもつけないしな。

旧PCとのサイズ差がすごい笑
2007年製のHPのハーフタワーにメモリ増設したり、SSDに換装したりして使ってたんだが、この体積差で性能はほとんでお同じなんだもんなーすごいなー(棒)
こっちのセットアップはサクサクと終わってでっかいHPのマシンは退役してもらった。万が一の時に使うようにして、火を落としてコールドスタンバイとした。ファンの音が消えて静かになったのと、部屋が寒くなった気がするが、これから暑くなるシーズンなのでそこは前向きに捉えよう。
並行してクレジットカード会社にも「調査」を依頼して、キャンセル処理を進めてはいた。
4月1日になってやっぱり「出荷準備中」なので、またチャットで連絡して「返金」ステイタスに進めた。これ、連絡しないと「紛争」のままで、揉めてはいるけど出荷もされなきゃ返金もされない、ってことみたいね。とにかくチャットで連絡してログを残しておくことが大事みたい。
というわけで、4月3日に返金される、という通知を受けるところまでは到達した。


カード会社のサイトでも返金が確認できた。
カード会社のコンタクトセンターと連絡を取って、カード会社側での調査依頼は取り下げることとした。

やはり、明らかに安すぎておかしいものには手を出さないということ、手を出してしまった場合は注意深く観察をすることが肝要という当たり前の教訓を再度得たということかな。
さて、次は何を買おうかな(それがいかん

(IT) 自ドメインの設定が参加しているメーリングリストの配信に影響があった話

趣味のランニングのチームのメーリングリストのサーバーの運営をしている。
そんなもん、Googleでも何でも適当な無料サービスがあるだろ、なんて指摘は全然承知はしているんだけど、Webサーバー用にドメインもあるので、だったらチームのドメインでPostfix運用してMLエンジンもいれてメーリングリスト運用しちゃおう、ってことになっちゃって。
広告が入るのがイヤ、ってのもメンバーの皆さんにあったりとか、過去の経緯もあったりで。

前置きここまで。で、このメーリングリストのサーバーからのメールの一部をドコモ様が拒否していることが発覚。
レジェンドMさんから「XXXX番とYYYY番が届いてねえぞ!」と怒りのLINEが。あ、MLなんて止めてLINEグループにしちまえ、なんてご指摘もご遠慮くださいね笑
調べてみたら、3月中旬くらいから送信者がオレの場合にだけ、ドコモ宛とicloud宛のメールが先方のサーバーの拒否(Usesr Unknown)でバウンスしてた。同じメーリングリストで他の人が送信した場合は同じ宛先でもドコモのサーバーは受け取ってくれているのに。
まあ、メーリングリストのメールって、本当の送信者のドメインと送信元のサーバーのドメインが違うので、あやしいといえば怪しいのは承知してるんだけど、なんでオレのだけ?
と思って更にログを調べてたら、icloudさんのバウンスのログにヒントがあった。ちなみにドコモのサーバーの拒否ログはこんな

to=<hogehoge@docomo.ne.jp>, relay=mfsmax.docomo.ne.jp[203.138.180.240]:25, delay=1.3, delays=0.09/0.02/0.1/1.1, dsn=5.0.0, status=bounced (host mfsmax.docomo.ne.jp[203.138.180.240] said: 550 Unknown user hogehoge@docomo.ne.jp (in reply to end of DATA command))

「そんな人、知りません(プイっ)」みたいなログしか残らない。
これに対してicloudさんのログはヒント付き。

to=<hogehogehoge@icloud.com>, relay=mx02.mail.icloud.com[17.57.156.30]:25, delay=31, delays=0.1/0/1.9/29, dsn=5.7.1, status=bounced (host mx02.mail.icloud.com[17.57.156.30] said: 554 5.7.1 Your message was rejected due to shirao.net’s DMARC policy. See https://support.apple.com/en-us/HT204137 for info (in reply to end of DATA command))

「なんや、しらんけど、shirao.netのサーバーのDMARCポリシーがそうせえ、書いてるから拒否しとくわー。ちなみにここ参照な」ってことらしい。
ああ、なるほど。shirao.netの中の人が送信してると主張している割に送信元のサーバーが違うドメインだった場合は、拒否してくれ、ってDNSに書いた記憶があるわー。ってことでshirao.netのDNSのTXTレコードを確認。

_dmarc.shirao.net TXT v=DMARC1; p=reject; sp=reject; rua=mailto:dmarc@hogehoge.com; ruf=mailto:dmarc@hogehoge.com

これの「p=reject」ってところが「もし違うサーバーからshirao.netを語るメールが来ても信用しないで拒否してちょうだい」って意味。これを「p=none」に書き換えたらドコモ様も受信してくれるようになった。MLのドメインから来ても信頼してみてね、ってこと。
ただ、この設定は一時的にはいいけど、永続的に設定するのは非推奨らしいので、他の設定を調査を継続中。まあでも、とりあえずは解決した。
ドコモやicloudみたいな広義でのISP(Internet Service Provide(死語))は時々メール受信の判定ルールを好きなタイミングで緩めたり厳しくしたりするんで、こういうことがたまに起こるみたい。今回も3月中旬に急にこのDMARCの判定を厳密にするようになったっぽい。同じように困ってる人の助けになりますよう。あ、自分がメールで使ってるドメインのDNS設定いじれる人ってそんなにいないか笑