先にサマリー。
とあるサービスのお試しをしたあと放置してたら課金開始されたが、お試し以外のサービスを受けてないので粘り強く返金交渉して返金を受けた、という話。サイトやメールに「退会手続きをしないとそのまま課金する」とは書かれていたので、放置していたのは完全に当方のミス。しかし、退会時の対応が我慢できなかったので、クレーマースイッチが発動した。良い子はマネをしてはいけません。完全にカスハラ。
本編。長いよ笑
暗闇の中、インストラクターの掛け声で爆音の中でサイクルマシンをこいで滝汗を流して整う、というサービス?ジム?がある。会社のランニング部の友人から紹介コードをもらったので、騙された(笑)と思って「お試し」に申し込んだ。
お試しは申し込んだ日から1ヶ月の間、何回でもレッスンが受けられる、というものだった。受付完了のメールには明示的にはなかったが、要約すると「退会手続きしないとそのまま会員扱いになるので月額会費が発生する」というような内容が書かれていた(後で見た笑)。
<お試し申し込み受け付けのメールから抜粋>
◆解約、休会について
・トライアル期間での解約/休会をご希望の場合、初回レッスン受講日からトライアル期間終了日までにスタジオにてお手続きいただくことで、トライアル期間終了日の翌日より適用となります。
◆その他注意事項
・本商品は入会商品です、解約のお手続きをされない場合契約が自動更新となります。
・本商品は、××××××××を初めてご利用いただくお客様が対象のプランです。ご入会後、キャンペーン適用対象外であることが判明した場合には、入会時に遡って、通常料金と割引料金との差額をお支払いいただきます。
・お支払いはクレジットカードのみです。
・金額は全て税込表記です。
・ご購入手続き完了後の決済キャンセルやご返金は致しかねます。
・キャンペーン期間や内容は、予告なく変更・追加の可能性がございます。
お試しに一度行ったものの、インストラクターの指示するペースでやらないといけない(まあ、適宜自分で調整して休んでいいとは案内されるものの)のがどうにも性に合わず、そのまま足がむかなくなっていた。←それがいかん
3ヶ月後くらい経って、カードの利用明細をチェックしていたら、前月にこのサービスが初月の日割り会費と一ヶ月分の決済がされててすでに引き落とし済だった。そして引き落とし日が迫っていた次回の引き落とし金額の中にも一ヶ月分の会費が算入されていた。
サイト上には解約ページはなく、問い合わせフォームで問い合わせても店舗へ行けの一点張りだ。サイトで解約ができれば「こっちが放置してたのが悪いんだから、引き落とされた分はあきらめるか。ちょっと高い授業料だったな」で済ませた気もするが、店舗に行かないの手続きできないというあたりからお怒りメーターの針がちょっと振れ始めていた笑。
店舗に行って「一度も役務提供を受けていない会費の支払いの意思がないので返金してほしい」と切り出したら、「退会のお手続きですね?」という対応。ん?なんだなんだ?
オレ:「明示的な退会手続きが必要ならするけど、返金もしてほしい」
相手:「まず、返金はできません。そういう規則なんで。そして、こちらの退会届けにサインしてください。」
と出された退会届けには2万円弱の支払いに合意すると書かれている。カッチーン。お怒りメーターが一気に振り切った。戦闘モードonに変更。
オレ:「返金して欲しいと言って来てる人にさらにお金払ってって、どういうこと?」
相手:「これまでお支払い頂いた料金は特別割引価格ですので、退会時には通常料金との差額を頂きます」
オレ:「はああああ?アンタじゃ話にならん、責任者出して」(完全に老害)
相手:「私が店長で責任者です」(20代後半男性)
<ここでしばし脳内作戦会議>
というわけで、退会届けの「支払いに同意します」にチェックしないでサインして
オレ:「はいよ、同意できないところにはチェックしてないけど退会の意思表示になったでしょ」
相手:「すべての項目にチェックをして頂かないと受け取れません」
オレ:「受け取るかどうかはオレには関係ないよ、この紙置いておくから捨てればいいんじゃない?控えはこの通りもらったので、オレはこれ(お客様控え)がもらえればいいよ」
と言って店を後にした。
(見るとわかる通り、7月に申し出たら9月1日づけ退会=8月分の月額会費は課金するぞと書いてある)
チェックはしなかったものの、サインした紙は置いて来たのでカード決済されたらいやなので、カード会社の不正請求相談窓口に連絡して、役務の提供がなかったが課金してくる悪徳業者にひっかかったので、カードの番号を変更してくれ、ということで、まずはカードを無効化してこれ以上の被害を食い止めておいて、問題のサービスのサイトの問い合わせフォームから返金要請のメールを出した。
程なくしてテンプレ回答があり、何度かのラリーの後、「しかたないからあの退会届けを受理してやる」というメールを書かせるところまで攻め込んだが、攻撃の手を緩めず、その後、すでに決済された退会月分の返金があった。
それでも攻撃の手を緩めず、まずは居住自治体の消費者相談センターへ電話で相談。「サブスクサービスで規約にも書いてあるのであれば、当センターとしては返金要請はできません」とのこと。「ただ、どうしても闘うというのであれば、弁護士への無料相談窓口は紹介できますよ」とのこと。このルートはダメか。
次の一手はカード会社。不正請求相談窓口へ電話。事情を話し「自動入会とは書かれているものの、役務提供がまったくないのに課金することについては承諾しかねる」として返金依頼をした。「調査依頼ということで承りました。調査の結果返金にならないことがあることをご承知おきください。また、調査には数ヶ月かかります」とのことだった。
そんなことがあったことすら忘れていた4ヶ月後、カード会社から手紙が来て返金が成立したことが書かれていた。
攻撃の手を緩めず、手を打ったことで返金を得た。規約に書いておけば、まったく利用実績がないにも関わらず課金されるということは、カード会社も問題として認識していることがわかった。とはいえ、申込みの前に規約やよく読んで適切に手続きをしていれば、こんなことはおきなかった(はず)なので、賢明な読者の皆さんはこんなことになってはいけませんぞ、という話し。